治左衛門は、駕籠の戸をひきむしり、井伊の襟くびをとって引き出した。まだ息はあった。 井伊、雪の上に両手をついたところを、治左衛門はあらためてふりかぶり、一刀で首を打ち落とした。 - 司馬遼太郎『桜田門外の変』